「祈りの旅」の過程について

日々の祈りの旅はイグナチオの霊操のプロセスと同じ仕組みで行われます。旅の「心構え」のページで言及したように、イグナチオは霊的な体験に気づき、心がますます霊的な事柄を求めるようになってから、常に「ものを悟り、それを内的に味わうこと」に専念しました。

イグナチオが初めて霊的なことについて考え、どのようにして自分の心の中のさまざまな動きを識別するようになったかについて、自伝の中に指摘があります。

「こうして、少しずつではあったが、自分を動かす神と悪魔の二つの例をわきまえるようになった」(自伝8)

しかし、イグナチオがそのような霊的な識別ができたのは多くの「慰め」と「すさみ」の繰り返しの中を通って、混乱と絶望の波にさいなまされたうえで、最終的に霊の自由を持ち、その識別によって、今日イグナチオは評価されています。

日々の祈りの旅において、最も求める大きな恵みは自分を打ち勝ち、「霊の自由」を得ることです。そのような自由で、常に聖霊と悪魔の働きかけに充分に心が気づき、見極める識別の力を願います。

自伝の終わりに、イグナチオは自分がどこへたどり着いたかについて、手短に言っています。

「いつも信心に、つまり、神をすべてのうちにたやすく見いだすことに進歩してきたこと、特に今はかってなかったほど進歩していると言った。そして神と交わりたいと思うときにはいつでも、どんなときでも、それができる」(自伝99)

神様は常に人に実在を現し、またその人の歴史における多くの事柄や関係を通して、ひとり一人に働きかけていますが、人は神様の現存に気づくかどうか、それは大きな課題です。イグナチオはその課題を解き放ち、「霊操」の祈りの手引きで、気づきの課程と経緯を残してくれました。もちろん、人それぞれが相違の体験と歴史を持っていますが、霊操の祈りの手引きを使って、最終的にイグナチオが体験したことと同じく、「いつでも、どんなときでも、神と回りたいと思うときにできる」ことにたどり着くことに違いはありません。

イグナチオの霊操は四つに分けてあります。オンライン34週間の日々の祈りも同じ構造で、四つの旅まで行われます。この四つの旅の概略は各旅のページに説明があります。ご参考ください。

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