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イエスの生き方に従う私たちは一人で歩むのではなく、教会の共同体と共にイエスの呼びかけに応えていきます。生前のイエスは弟子たちや人々を直接に集めてくださいましたが、復活後のイエスは聖霊の息吹を弟子たちや人々に送り、今度は聖霊によって教会の共同体を通して、多くの人々を神の方へ導いてくださいます。
教会の共同体について、マタイ福音書では次のように書き記されています。「2人または3人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」(マタイ18:20)と。イエスの使命を与る者は、誰一人、自分勝手にイエスに従い、自分の都合で人々を呼び集めるわけではありません。まず、先にイエスが私たちに呼びかけてくださり、それに私たちは応えるようになります。このように、私たちのミッションはあくまでも「自分の元に」ではなく、「イエスの元に」たくさんの人々が集まるように、努めていきます。
初代教会では聖霊の働きによって導かれる教会のあり方が強調されています。イエスが天に上げられる前に、人々に大切なメッセージを残してくださいました。「あなた方の上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりではなく、ユダヤとサマリアの全土で、また地の果てに至るまで、わたしの証人となる」(使徒言行録1:8)と。
イエスの最後のメッセージを受け取った初代教会の共同体は、聖霊の力によってお互いの交わりを大切にし、「毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心をもって一緒に食卓を囲み、神を賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられました」(使徒2:46-47)。イエスに結ばれている教会の共同体は、最後の晩餐で捧げられたイエスの「御体」と「御血」を共同体の中心とし、皆でイエスを囲んで一緒に祈りと喜びの心を分かち合います。
私たちは今週祈る霊操によって、初代教会の共同体の信仰体験を聖書の中に見ていきます。その時代に生きた人々の証言から現代に生きる私たちにイエスは何を望んでおられるのかを祈りの中で深めていきます。
聖書や使徒たちの手紙に書き記されているあらゆる事柄は教会共同体の中で、今に至るまで受け継がれてきた大切なものです。私たちも霊操を通して共同体として生きる大切さを味わってきました。
今週の霊操で教会の共同体に対する私たちの受け止め方を新たにしていきます。現代の社会において、様々な共同体が次々登場しています。しかし、今の社会の中で、神を中心にする共同体は数多くはありません。おそらく、神を中心にするより、個人的なカリスマや能力を崇拝する共同体が多いのではないでしょうか?このような社会におかれている教会の共同体はますます自分たちのアイデンティティーを表明すべきです。
現代の社会の状況において、「祈り」と「神を賛美する」などと言うと、人々はたぶんあざ笑らうでしょう。しかし、これこそ私たちへのチャレンジです。復活の後、イエスは弟子たちの迷っているこころを見て、弟子たちに再び、はっきりと自分たちの使命を呼び起こさせました。そして、改めてイエスの力を与る弟子たちは、勇気を持って自分たちの使命を果たすために、全世界に出かけて行きました。このような勇気は現代社会の状況において必要です。教会の共同体の中に神が現存し、さらに聖霊の力も教会の中に働いているから、私たちは神の愛の証人として、現代社会の状況に直面すべきです。今週の祈りで、迷わずに、神の証人としての使命を果たすことができるように、その恵みを願います。
祈りの要点
*恵み:主の復活の喜びをさらに教会共同体の中で深め、味わう恵みを願います。
第1~2日(主の昇天、使徒1:3-11)
- 40日間、弟子たちが復活した主と共に過ごしたように、祈りの中で復活した主と出会ってみる。そして、キリストと食事を共にし、彼の話を聞いてみよう。わたしに何を語られるか(3-5節)
- 弟子たちは聖霊の力を受けて、キリストの証人となった。わたしはどのような力をもらって、どのような証人になれるだろうか(8節)
- 天に昇り雲の中に隠れてしまうキリストを眺めてみる(9節)
第3~4日(聖霊降臨、使徒:2:1-41)
- 人々が聖霊に満たされる場面を見る。自分も聖霊に満たされるように願う。そして、私にとって聖霊に満たされるとはどのような状態なのだろうか(1-4節)
- 彼らは聖霊の力によって、互いの違いを乗り越え、それによってお互い同士が理解できる喜びと真の共同体が与えられた(5-12節)
- ぶどう酒に酔っているのではなく、救いの実感を味わっている人々の姿を見る(15-21節)
- そのために必要な悔い改めとは(38-42節)
第5~6日(初代教会の共同体の生活、使徒2:43-47)
- 初代教会の信者は、使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くことと、祈ることに熱心だった(43節)わたしは熱心なのは?
- すべてのものを共有している共同体の姿(44-45節)
- ひたすら神を賛美している共同体の姿(46-47節)
第7日(反復)
- 一番心に残ったところをもう一度味わいなおす。
- 日常生活の中でも、なるべく主の復活の喜びを見つけるように努める。

