28週目:わたしたちのために、イエスが死を迎える

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今週の祈りはイエスの死に焦点をあてます。誰でも、自分の最愛の家族や友人の死を看取ることを望んでいます。その時の思い出、死を迎える人との最後の出会いは一生忘れられない記念となり、場合によって自分にとって新たな勇気、生きがいを与えてくれる出来事になります。同様に、最後の息を引き取られるまでイエスを囲んでいた人々にとって、イエスの死の瞬間はどういう意味を与えるのか、それを黙想しながら、イエスの死は自分にとってどのような意味を持っているか、その意味を分かるため、恵みを願います。

今週の霊操はわたしたちの日々の生活の現実の中に、少しずつイエスの死の意味を見ていきます。特に、イエスが死を迎えるまでの闘いや忍耐、御父のみ旨に対するイエスの従順と信頼がどれほどわたしたちの日々の生活を支えてくれるか、ゆっくりそれを黙想していきます。

福音記者たちは様々な観点からイエスの死の出来事を書き記しています。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネはそれぞれの思い出やイエスの死によって受け、自分たちの心に深く残っているメッセージを丁寧にわたしたちに伝えてくれます。福音記者たちの思い出を参考にしながら、カルバリー丘で十字架につけられるイエスの姿を想像していきます。十字架の周りに集まっていた人々がイエスについて何を話し合っているのか、イエスの死を人々がどのように受け止めているのか、またイエスが十字架からどのような思い出を「わたしに」残してくださるか、そういったイメージを通して、イエスの死をゆっくり黙想してください。

十字架上のイエスの姿をもう一度観て、アリマタヤ出身のヨセフと一緒にイエスの遺体を十字架から降ろし、亜麻布で包んで、墓の中に納めることをも想像してください。その間に、どのような体験や感情が出てくるかをゆっくり味わい、このような想像の体験から、きっとイエスの死の出来事からたくさんの思い出がわたしたちの心に蘇ってくるでしょう。

  • もし、イエスの死の思い出がわたしたちの心を打つなら、そこにとどまってください。どれほどイエスの死の思い出はわたしたちを新たないのちへ引き連れて行ってくれるか、またその思い出によって、神の道に立ち返る新たな道が開かれ、神の愛に対するわたしたちの応えももっと自由になっていくかを味わってください。
  • 特に、これまでの自分の生き方がどんなに神様から離れていたか、どれほど自己中心的な傾向にあったかを思い起こし、そういった罪の支配から、これからわたしたちが神の方向をはっきり目指すようにと招かれます。
  • 年をとるに連れて、自分の人生がもう役に立たないものと思ったり、周りからの屈辱的な扱いによって、残る人生が無意味になってしまうと思ったり、また絶望的な感情によって苦しい日々の生活ばかりと思い、不安や心配にかられたりします。しかし、イエスの死の出来ごとは、わたしたちの死に対する古い受け止め方に光を与え、元気な自分でいた時と同じように、晩年の自分を積極的に迎えるようにと励ましてくださいます。
  • 人間関係の中にある様々な誤解や共同体の苦しみや問題に対する無関心な態度などを改めて見直して、今度人間関係や共同体に対する新たな見方や受け入れ方を見出すようにと、イエスの死の思い出からその力と勇気をいただきます。
  • さらに、イエスの死の思いでは、わたしたちの世界を支配する罪の力(戦争、非人間的な社会の構造やシステム、不平等や不正の関係によって生まれた貧困問題、政治的な圧力、中絶や児童虐待、ドラッグ依存、暴力、乱れた性、死刑の判決、離婚の問題、環境の破壊、不誠実、神に対する無関心、「もの」に対する貪欲や消耗的な生活など)を徹底的に見極めて、その罪の支配と戦う決心を固めるようにと呼びかけられます。

今週の霊操で、十字架の道行きの祈りはイエスの死に対する個人的な感情に気づくためにかなりよいきっかけになるでしょう。死んで復活したイエスは、永遠の死に対するすべての恐れ、罪の支配の圧力から、わたしたちを解放して、新たな神との交わりに招いてくださいます。イエスの死を心に留め、これからもイエスの死を無駄にしないように、その恵みを願います。

祈りの要点

*恵み:イエスと共に死に、イエスと共に復活できる恵みを願います。

第1~2日(他の犯罪人と共に、ルカ23:39-43)

  • 他の人々と共に十字架につけられるイエス。他の人々の痛みを知るイエス。
  • イエスと共に十字架につけられたら、2人の犯罪人のどちらの態度をとるだろうか。(39-42節)
  • 回心した犯罪人の方に、共に楽園に入ることを約束するイエス(43節)

第3~4日(愛する弟子と母、ヨハネ19:25-27)

  • マリアと愛する弟子が十字架の傍らに共に立つ(25節)母の苦しみはどのようなものだっただろうか。
  • わたしも彼らと共に十字架のもとにとどまろう。
  • その弟子にマリアを母として与えられる(26-27節)

第5~6日(イエスの死、マルコ15:33-39)

  • 「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」というイエスの叫び声を聞く(34節)
  • 死の直後、神殿の垂れ幕が裂ける(38節)
  • 百人隊長はイエスの死を見て、なぜ神の子だと言っただろうか(39節)

第7日(イエスの葬り、ルカ23:50-56)

  • 神の死、その最期の場面を味わってみよう。
  • 葬りのときのヨセフや婦人たちの様子を見る。
  • あるいはこの週の反復をしてみる。

他の聖書箇所

  • イザヤ52:13-53:12、フィリピ2:6-11
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