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人を愛したら、相手と一緒にずっと生きたい、相手のことをすべて知りたいという気持ちを持つでしょう。相手の好きなこと、性格、生きがいは何であろうか、それを知りたいと思うでしょう。さらに相手を深く知ることによって、相手と一緒に生きたい気持ちもますます固められるようになるでしょう。人が愛し合っているように、イエスを親密に知ることによって、私たちはイエスの愛に応えようとし、常に彼の使命に結ばれるように、今週の霊操でその恵みを求めていきます。
イエスに対する知識は単なる理想的なものではありません。むしろ重要なことはイエスの生涯、生き方におけるメッセージを深めれば深めるほど、イエスを愛することもますます具体化されるに違いありません。その具体的な現われは私たちが常に彼の使命に与るように願うことです。つまり、イエスを深く知ることによって、彼との親しい交わりが生まれるようになり、さらに彼に緊密に従うようになるでしょう。
日々の霊操を始めるために、私たちは自分のアルバムを通り抜けながら、自分の歴史を改めて見直してきたことを思い出してください。写真を通して、私たちはじっくり自分を見つめて、自分はどういう人であろうか、それを味わってきました。自分のアルバムを通り抜けたように、今度イエスの誕生のアルバムをもじっくり見ていきます。イエスにご自分の写真を見せてくださるように、その恵みを望んでください。イエスにご自分の歴史を詳しく語ってくださるように、イエスに求めてください。そのように、彼の人生に緊密に触れて、彼ともっと親しく交わり、もっと深く彼を愛し、最終的に彼の使命に与からせてもらうように。これらのことは今週の祈りの中で最も願いたい恵みです。
神なる三位(御父、御子、聖霊)は人類の世界を救うために、イニシャチブを取りました。神なる三位は、人々で満ち溢れている全世界の広い面と周辺を眺め、人々が堕落した状況に落ちるのをご覧になり、人類を救うために第二のペルソナ(御子)が人間となることを永遠において決定されました。私たちはこれからの祈りを通して、イエスの歴史によって人類の救いの歴史が始まり、その歴史がすべて神なる三位の愛から溢れているという信仰を強く抱くことを求めていきます。神の愛は人類の救いに現れて、具体的にイエスの誕生、生涯、死と復活によって人類の救いは実現されつつあります。
第11週目までの霊操で、私たちはこの世界における罪の出来事、またその中の個人の罪を黙想してきました。罪の黙想において、最も大切なことは神の愛に十分に応えることができなかったことに気付くことです。そこから改めて神の愛を体験し、神のもとに立ち帰るようにと私たちは招かれています。さらに、私たちは自分とこの世界の人々が犯した罪に気付くだけではなく、神ご自身が、そういった罪の世界に対して、御子を遣わしてくださったことにも気付きました。このように、御子の恵みによって、神の元に立ち帰る「道」は明らかになります。それは御子を深く知ることであり、それによって、いつでも御子に呼びかけられたら応えることができるように、その恵みを望んでください。これらの祈りはこれからの霊操の中心です。
イエスの生涯はあくまでも御父の使命を果たすものです。したがって、イエスに従うことは御父の使命に参与することと同じ意味を持ちます。
祈りの要点
*恵み: イエスについての意識がより深まり、彼の愛の体験を深め、彼の救いの使命に日ごとに深く一致することによって、イエスの仲間の一人になれるように恵みを願う。
第1~2日(神なる三位「御父、御子、聖霊」の交わりを味わう:霊操102-104)
- 自分の想像力を使って、次の場面を祈りで想像してください。まず、服装や動作が非常に違っている地上の人々を見ます。その中のある者は白色であったり、黒色であったり、ある人々は平和のうちにおり、ある人々は戦争の渦中にあり、ある人々は泣き、他の人々が笑っています。健康な人もいれば、病人もいます。生まれるものもいれば、死に瀕している人もいます。
- 三位の神(御父、御子、聖霊)が王の玉座、「神なる権威に満ちた方」の玉座についておられるのを見、考察します。神が玉座から全地球の表面と周囲を一望のもとにおさめ、全民族が暗闇の中をさまよい、遂に死んでゆく様をどのような思いでご覧になっておられるかを考察します。
- そして、神なる三位の計画に参与していた聖母マリアを、また聖母マリアに挨拶する天使を見ます。想像力で感受されたことを深く省みます。
第3~4日(現在社会の状況を味わう:霊操107)
- 人々が地上で話していることを聞きます。例えば、人々がどのように語り合っているか、どのように呪ったりするか、冒涜しているのかを聞きます。それに応じて、三位の神が告げられる御言葉を聴きます。「人類の救済を成就しよう。」
- 私たちは三位の神の愛に満ちたまなざしをもってこの世界を眺め、この世界がもつ必要を理解し、神の救いの業に身を捧げるように招かれます。さらに、この世界について観想することによって、その状況がますます神の国の発展に反するものとなっていることが明らかになります。現代社会で支配的となっている思想と政治・経済・社会・文化の構造は、一国のレベルでも、国際的なレベルでも、度々人類社会がもつ基本的な要求を成就する上で、妨げとなっています。いたるところで広がっている物質主義、人格の尊重人に対する崇拝ともいえる態度は、神に関係する事柄への関心を弱め、失わせ、多くの人々の心を空虚な冷たいものとします。その結果、愛に満ちた創造主への尊敬が失われることになり、人格の尊敬に対する尊敬も失われ、環境は破滅的な害を受けることになります。貧困と飢餓、抑圧と差別、軍備淳競争、核の脅威などのすべては、人間の心と現代社会の中核にひそむ罪を明るみに出します。
第5日(ルカ1:26-38)
- 人類の救いのために御子が働くことを望まれた御父である神は、マリアの協力を求めておられます。「否」と答えることが出来たにもかかわらず、マリアは自由に「はい」と答えます。この場面を眺めながら、マリアと、私たちの救いために私たちと同じ者になられたイエスに注目します。
第6日(フィリッピ2:5-11)
- 御子が私たちのひとりとなるよう決定された三位のうちに我が身を置き、マリアの胎内におられるイエスを観想しながら、この最古のキリストの賛歌を通して、限りない存在、純粋な霊的存在が、肉の形を取られたという驚嘆すべき神の神秘を賛美します。
第7日(反復):
- 主がこの一週間に与えてくださった恵みを再び思いおこします。
他の聖書箇所:
- ヘブライ人の手紙1章~2章、
- 1ヨハネ1:1-4、又は詩編72

