5週目:生きるための「原理と基礎」とは?

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今まで、「自分の歴史の中で神を見つける」ということを黙想してきました。特に、第3週と第4週の霊操で、神に自分が受け入れ愛されているということは、生きるために一番大事なことだと見てきました。すなわち、神はいつも無条件に絶対的に自分を愛してくださる ― この実感と体験こそ、神からの最大の賜物と力です。聖イグナチオはそのような確信を、「原理と基礎」と呼びます。今週、もう一度生きるための「原理と基礎」を反復します。

「基礎」というのは、自分の生涯を支えてくれるからです。神の愛によって自分が創造され、今度神の愛を体験することは、自分の創造の目的を示してくれるものです。「原理」というのは、今だけではなくいつも常に、自分個人にとってだけでなく全ての人のために、エネルギーと力の源です。

原理と基礎

私たちの人生の目的は神と共に永遠に生きること。
神は私たちを愛して、私たちに生命を与えられた。
私たちが神の愛に応えるならば、神の生命が限りなく私たちに流れ込む。

この世界のすべてのものは神からの贈り物。
神がもっとよく分かるように、神をもっとよく愛し返すように、

神はこの贈り物を私たちに示された。
だから、神の贈り物すべてを、もしそれが人びとを愛する助けとなるなら、
私たちは大切にして使う。
でも神のどんな贈り物であれ、それが私たちの人生の中心となるなら、
それがわざわいにとってかわり、私たちが目的に向かって成長するのを妨げる。

だから毎日の生活において、神が創られたすべての贈り物を前にして、
選ぶことができ、義務に拘束されていない限り、心の均衡を保たなければならない。
健康か病気か、裕福か貧乏か、成功か失敗か、長生きか早死にか、
どちらかにこだわるべきではない。

なぜなら全てのものが、神の内にある私たちの生命に
もっと深く応えるよう私たちを呼び起こす力を秘めているから。

私たちの唯一の望み、私たちの唯一の選びはこれであるべきだ。
私は求め、私は選ぶ。私の内にある神の生命を深めるよう、より良く導くものを。

―― 『霊操』冒頭から (D.L.フレミング訳)  ――

「原理」と「基礎」の黙想は日々の霊操において最も大切なところです。34週の霊操の間に、度々「原理と基礎」の霊操に戻り、黙想し直すことを行なってください。ここで注意すべきことは、理論的に「原理と基礎」を祈るのではなく、自分の歴史における「神に愛されている」自分の体験に辿りつきながら、その意味を探り、今神が自分に求めてくださるようなことだけを取り、それを祈りの中で深めて、神と語り合い、実現するように恵みを願ってください。

祈りの要点

*恵み:私が造られた目的を悟り、霊的自由をもって生きることができるように。

第1日: 「原理と基礎」を祈る

  • まず全体の「原理と基礎」を読んで、祈ってみる。(イシドロ・リバス、『祈りを深めるために』その2、18~19頁を参照)
  • 分からないところはどこか。ピンとくるところはどんなところか。

第2日: 人間の創造の目的を祈る。

「私が造られたのは、主なる神を賛美し、敬い、仕えるためであり、こうすることによって、私の霊魂を救うためである」(霊操23a)

  • 私が造られた目的は何だろうか。
  • 神を賛美し、敬い、仕えるとは、私にとって何を意味するだろうか。私は神とどのような関わりを持っているだろうか。
  • 自分の魂の救いとは、具体的な今の私にとって何だろうか。

第3日: 被造物の意味を祈る。

「地上の他のもの(こと・ひと)が造られたのは、私のためであり、私が造られた目的を達成するために、助けとなるためである。助けとなるものを選び、妨げとなるものから離れねばならない」(霊操23b)

  • 神との関わりのため、助けとなっているもの(こと・ひと)は何か。
  • 逆に、妨げとなっているものは。

第4日: 人間の態度(不偏心)のことを祈る。

「それらすべての被造物に対して、私は偏らない心(霊的)自由・不偏心」をもたなければならない」(霊操23c)

  • 私は神さまを中心にして、他の被造物(神と私以外のすべて)から自由だろうか。
  • 神の愛を味わい直そう。そうすれば、他のものへのこだわりを捨てることができる。
  • 私が執着しているもの、とらわれているものがあるだろうか。

第5日: 生きるための望みと選びの基準を祈る。

「ただ私が造られた目的によりよく導いてくれるものだけを望み、選ぶべきである」(霊操23d)

  • 私が造られた目的を心から望んでいるだろうか。あなたの望みは。
  • 私の選びの基準はどのようなものか。私の造られた目的を意識しているだろうか。

第6~7日: 反復

「原理と基礎」の中で、深めたいところ・味わいなおしたいところに戻って、もう一度よく黙想してみよう。

a. 人間の創造の目的、              b. 被造物の意味、

c. 人間の態度(不偏心)、         d. 望みと選びの基準

他の聖書箇所

  • マタイ6:25-34(何を食べようか、何を飲もうか、何を着ようか、思い悩むな)
  • 詩篇104(私を招いてくださる神は、私を創造し、愛しておられるがゆえに一切を私のために取り計らってくださる)
  • コロサイ1:15-20(救い主であるキリストは、全被造物の頭)
  • 知恵11:21-27(生命を愛する主よ、あなたはすべてのものを惜しまれる、すべてはあなたのものだから)
  • 創世22:1-18(アブラハムの信仰と自由は、私の信仰と自由への問いかけでもある)
  • フィリピ1:21-26, 3:7-16, 4:10-13(私は、聖パウロの生き方にどこまで合わせることができるであろうか)

参考資料

(イシドロ・リバス、『祈りを深めるために』その2)

  • 「原理と基礎」の祈り方(16~17頁)
  • 聖イグナチオの「原理と基礎」(18~24頁)
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    One Response

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    1. magdalena

      主が私に与え、育てて下さったもの。
      1、愛。2、無欲な心(世間的欲からの)。3、祈り。4、分かち合い。5、共に感じ、共にいる心。6、諦めない心。
      7、次の愛に渡していく姿勢。
      主が私の内に働いていて下さっていた事に気づかされた。
      私に望まれている事は、これらの事を選び、少しでも続けて行くことだと思った。

      出来ない私ではあるが、でも主の助けによって、私は選び、行わせて頂きたい。

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