旅の「心構え」

Image2034週間の日々の祈りを行う方々は、以下の点に留意してください。

  • このオンライン黙想は、日々の祈りを「祈りの旅」 として表現しています。今まで日々の霊操を同伴してきた経験に基づいて、イグナチオが残してくれた大事なことは霊操で提供された祈りの要点、祈りの「姿 勢」、又は「やり方」より、むしろ「祈りの心」です。祈りを繰り返していくうちに、祈りの心を育てていきます。その結果、祈りの大切さがしみじみと心に染 みるようになるでしょう。祈りの体験は「観光」のつもりでたくさん知識を得るものではありません。祈りは「旅」であり、過程を通じて旅の中で積み重なった「体験」が祈りを続ける動機となります。つまり、祈りは最終的に神様の実在に気づくことなので、祈りを続けることは最も大事なことです。

霊操第20項:「私たちの魂がますます独りとなり、人や周りから離れれば離れるだけ、創造主に近づき、触れるのにふさわし いものになるのである。そして、このように、神に近づけば近づくほど、限りなく慈しみ深いお方から種々の恵みと賜物を受けるためによりよく自分を準備する ことができるのである」(門脇訳)

  • そこで、34週間日々の祈りのテーマは小説のように、一気に読むものではなく、最初のテーマから少しずつ、過程を通じて、段階的に深めていく旅です。「繰り返し」という読み方が重要です。一語一句に(例:愛、罪、道)心が満たされて、旅を続ける心の喜びが生まれてきたら、それは大切です。「量」ではなく、「質」です。霊操第2項に以下の大事な注意があります。

「霊操する人は、指導者が史実の意味を詳しく語り説明するよりも、はるかに豊かな味わいと霊的な実りを得ることができる。実に、魂を満たし、満足させるのは、多く知ることよりも、物事を内的に深く感得し味わうことに他ならないからである」(霊操第2項)

  • 霊操がどのようにして生み出されたか、イグナチオの自伝の中に書かれています。「霊操は一時に書いたものではなく、霊魂の中を観察し、自分の役に 立ったことで、しかも同時に他人にも役に立つと思われたものを、そのたびに書き付けていったものである(自伝99」。イグナチオが霊操を書いた経緯は現代 の出版の締切やマーケットの要求に応じたものではないと、イグナチオの自伝を深く読めばわかります。霊操を書き終えるまで、イグナチオは思考や感情よりも さらに深いところで起こっていることを、自分の中で徐々に気づき、心が満たされるまで求めました。「気づき」はイグナチオの霊的な祈りの実りです。換言すれば、日々の祈りの旅は聖霊の導きによって、自分や他人の歴史、又現代に至るまでの天地万物の歴史を通じて、祈る人がますます神様の現存に深く気づくことです。
  • 結局、イグナチオが霊操に書き残したことは最終的に自分のことではなく、神様のことです。長い過程を経て、イグナチオは神様が自由に自分を導くことができるように、第一に自分に打ち勝ちました。そこで、彼も自分を自由に聖霊の導きに任せました。

霊操第21に「霊操は、どんな乱れた愛着にも左右されずに、自分自身に打ち勝ち、生活を秩序づけることを目指している」(霊操第21)

  • 34週間の日々の祈りの旅を始める人が第一に目指すべきことは、自己に打ち勝つこと、そこから徐々に神様の偉大さに気づくようになることです。毎日の祈りで、僅かな気づきでも大切なものなので、心が満たされるまで、なるべくその気づきを味わい続けることは大事です。
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