福音の土産話

「パウロとバルナバは船でアンテオケに帰った。 そこは、彼らがいま成し遂げた働きのために、以前神の恵みにゆだねられて送り出されたところであった。そこにつくと、教会の人々を集め、神が彼らとともにいて行われたすべてのことと、異邦人に信仰の門を開いてくださったことを報告した。そして、彼らはかなり長い期間を弟子たちとともに過ごした」(使徒言行録、14,26-28)。

「彼らとともに食卓につかれると、イエスはパンを取って祝福し、裂いて彼らに渡された。それで、彼らの目が開かれ、イエスだとわかった。するとイエスは、彼らに見えなくなった。そこでふたりは話し合った。「道々お話になっている間も、聖書を解き明かしてくださった間も、私たちの心はうちに燃えていたではないか。すぐさまふたりは立って、エルサレムに戻ってみると、十一使徒とその仲間が集まって、「本当に主は生きており、シモンに現れた」と言っていた。彼らも、道であったいろいろなことや、パンを裂かれたときにイエスだとわかった次第を話した」(ルカ24,30-35)。

旧約の伝統では「祖先から聴いたこと」、親が語ってくれた信仰の〈土産話〉は大切にされてきました(詩編詩篇66と78)。 使徒たちは生活の中で起こったできごとを語ることから共同体の祈りをはじめ(使徒4,5)、自分の身に起こったことを語ることによって兄弟姉妹を励まし(使徒16,40)、自分たちを通して神がなさったことを伝えます(使徒14,26-27)。 癒された人にイエスは勧めます、「言って語りなさい…」(ルカ、8,39)。共同体の中で建設的なことを語ることによって互いに助け合うのです(1コリント14,4-5参照)。

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